女性医師がキャリアを形成していく上で大きく影響してくるのが結婚や出産・育児などの人生イベントです。
女医であれば誰しも一度は悩むポイントですよね
「同じ女性医師の体験談を聞いてみたい...」という女医の先生も少なくないでしょう。
そこで本記事では『女性医師の働き方、キャリアプラン』について、私自身の体験談を交えながら説明していきます。
【この記事を書いた人】
Dr. Jin 内科専門医、産業医
・各種専門医取得を目指しながら、プライベートでは1児の母としても奮闘中
・専門は腎臓病、透析医療
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女性医師が転職を考える理由
結婚や出産・育児をきっかけに
女性医師がキャリアを形成していくにあたって大きく影響してくるのが結婚や出産・育児などの人生イベントです。
多くの方が初期・後期研修を経て各専門科の研修を開始し、その後専門医取得という段階を踏んでいくと思います。
一方この時期は結婚・出産のいわゆる適齢期とも重なり、医師としての働き方やプライベートとの両立など人生の重要な問題に直面します。
家庭と仕事の両立を考えると、働き方の見直しを迫られる女医の先生は少なくないと思います。
協力が得られない職場環境
医師に限らず、職場の環境によって働きやすさやプライベートの充実度は変わってきます。
医師の場合は休日の日直・回診当番、夜間の当直など長時間勤務になることが多く、特に子育て中は職場の協力がなければ仕事を続けることは困難です。
医局をはじめとした周囲の理解が得られないのであれば、より良い労働環境を探して転職を選ぶ方もいるでしょう。
女性医師の3つの働き方
妊娠・出産を機に働き方を見直す場合、大きく以下の3パターンに分けられると考えます。
- キャリア志向で常勤医を続ける
- 非常勤で家事・育児との両立を目指す
- スポットをメインにして、より柔軟に働く
それぞれ確認していきましょう!
キャリア志向で常勤医を続ける
妊娠、出産後も以前と同じように常勤でバリバリ働きキャリアを形成するパターンです。
救急科の医師に多い印象ですが、産休明けすぐに復帰し子どもは保育園に預け、朝から晩まで以前と変わりなく働いている女性医師を時々目にします。
しかし産後8週間の産休では体力や体調が妊娠前には戻っておらず、生まれたばかりの赤ちゃんは夜間に何度も起きるため睡眠不足にもなりがち。
個人的な意見ですが、この時期の常勤復帰は体力的にもかなり大変だと思います
非常勤で家事・育児との両立を目指す
週2-3日程度、非常勤で家事・育児との両立を目指すパターンです。
常勤ではないので専門医取得などキャリア形成には向きませんが、臨床の場に出るので医師としての仕事の感覚は失われません。
それなりの収入もあり、勤務しない日には子育てや家族との時間に集中することができます。
キャリア形成を一旦諦めるということを自分自身がどう考えるかというところがポイントになると思います。
スポットをメインにして、より柔軟に働く
週に1回・数週間に1回など、仕事はほとんどせず子育てやプライベートに重点をおくパターンです。
各種専門医を取得後や子ども・家族との時間をより大切にしたいと考える場合に選択する方法です。
- キャリア形成にそれ程こだわりがない
- 職場や周りの協力体制が得られない
- 自分の体力に自信がない
などの場合、いったんこのパターンを選択し状況が落ち着き次第、再度常勤などに復帰する方法もあります。
それぞれのパターンにメリット・デメリットがあり、キャリアにかける思いや自分の体力、周りの協力体制の有無などで状況はそれぞれ異ります。
どの選択が正解なのかは自分にしかわかりません。
【体験談】私の妊娠出産、そしてキャリア
ここからは私自身の経験も含めてお話していきます。
実際に妊娠出産を経験して思うことは、とても大変だということです。
私自身、体力にそれ程自身はありませんでしたがキャリアは他の同期と同様に積んでいきたいと考えていました。
一筋縄ではいかないキャリアとの両立
妊娠中はギリギリまで働きたいと思っていましたが、
- 切迫流産で2-3週間の入院を余儀なくされる
- 妊娠後期になると子宮内胎児発育不全と診断される
など、なかなか大変な妊娠生活となりました。
加えて職場も古い考え方の医局であったため業務負担も減るどころか増えるばかり。結局、所定の産休より早めにお休みせざるを得ない状況でした。
また復帰の際にも柔軟に対応してもらえず、常勤復帰までに2年もかかってしまいました。
復帰後の働き方も自分が思い描いていたものではなく、全く症例を当ててもらえない期間もあり、精神的にもつらい日々が続いて常勤で働くことを辞めようと悩んだ時期もありました。
妊娠出産を経験し、キャリアに対して思うこと
今は子どももある程度大きくなり、職場に配慮をしてもらいながら他の同期と同じ様に働いて、出産後5年目にしてやっと満足が行くキャリア形成を目指すことができています。
逆に考えると5年間満足がいく働き方ができなかったのであれば、仕事を減らし一旦やめて「子どもともっと向き合う時間にしていれば良かったのか」と、今になって考えることもあります。
ただ働くといことは職場・医局との兼ね合いになるので、現代的な考え方の医局であれば比較的柔軟に対応してもらえている女性医師のお友達も多いです。
私の場合は古い体制の医局で妊娠出産を経験した女性医師が少なかったため、医局としてもどうしたらいいのか分からない部分もあったのでしょう。
保育園がそれ程好きではなかったうちの子どもも、今では早めにお迎えに行くと機嫌が悪くなるほど保育園生活を満喫しており「子どもを早くに保育園に行かせて良かったな」と思います。
これから妊娠出産を経過する女性医師の参考になれば嬉しいです
女性医師がキャリアに迷った時の方向性
女性医師がキャリアに迷った時の方向性としては以下の2つがあります。
- 現職場でのキャリアを続ける
- 働く環境を変える
それぞれの方向性別の対策について説明していきます
現職場でのキャリアを続ける
まず現在の職場で続けていくのであれば、同じ職場で妊娠出産を経験した女性医師の話を聞いてみましょう。
女性特有のライフイベントへの寛容さは組織によるところがあり、その中で妊娠出産・子育てを乗り越えた体験談はとても参考になります。
また子どもを産んだ後に働く場合は保育園や幼稚園以外にも、病児保育やその他保育施設をいくつか持っておくと、いざという時にも職場を休むことなく働きやすいです。
働く環境を変える
女医のキャリア形成プランは人それぞれですが、やはり大きく関わってくるのは職場・医局と周囲の体制です。
現在の職場があまり協力的でないのであれば転職も検討してもいいのかもしれません。
ゆるく常勤を続けたい場合でも、各社転職サイトには週4日勤務の常勤勤務の求人が散見されます。
1日あたり8時間の週32時間勤務であれば、専門医プログラムが規定するフルタイム勤務にも該当します。(参考:新専門医制度FAQ | 専門医制度 | 日本内科学会)
現在、医局所属で「医局外での専門医取得を模索したい」と考えている方は
を参考にしてみてください。とくに「既に専門医を取得している」「専門医取得にはこだわっていない」ケースでは、時短での常勤勤務への転職、定期非常勤・スポットを組み合わせて働くことも選択肢に入れてみましょう。
女性医師の働き方、キャリアプラン まとめ
本記事では『女性医師の働き方、キャリアプラン』について体験談を交えて説明しました。
妊娠・出産を機に働き方を見直す場合、
- 常勤医を続ける
- 非常勤で家事・育児との両立を目指す
- スポットをメインにして、より柔軟に働く
など様々な働き方がありますが、どの選択が正解なのかは自分にしかわかりません。
悩みぬいて出した答えに向き合うことで、きっと後悔のない人生を歩むことができると信じています。
小さい頃から勉強して医師になった方がほとんどだと思います。自分が思い描くキャリアプランを歩まれることを願っています。
以上、Dr. Jinでした!
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