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転科を理由に医局を辞めるメリット|転科する方法も解説【体験談】

医局を辞めるなんて、とてもじゃないけど言い出せない…。

退局したくても、こうした考えが邪魔をして足踏みしてしまう方は少なくないでしょう。

私もその一人でした。

しかし転科が理由であれば、通常よりも医局を辞めやすい理由があります。

そこで本記事では『転科を理由に医局を辞めるメリット|転科する方法も解説【体験談】』を説明していきます。

しーばん
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転職相談を経て大学医局を離脱。泌尿器科⇨精神科に転科したぼくが、実体験をもとに解説するよ!

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転科を理由に医局を辞めるメリット

理解を得やすい

転科を理由に医局を辞めるメリットの一つ目として、理解を得やすいというのがあります。

まず最もこじれやすい退局理由は、医局の非難をすることです。

具体的には以下のような訴えが挙がります。

  • 「労働環境があまりにも過酷すぎて・・・」
  • 「○○先生に不当な扱いを受けて・・・」
  • 「地方の病院ばかり回されるのが嫌で・・・」

こうした弁明は教授の感情的な反発を煽りやすく、交渉が難航する要因になります。

一方で転科を理由に退局する場合は、医局の体制が争点になることがありません。

具体的には以下のような主張が挙がります。

転科理由

  • 「○○科(現在の診療科)に自分の適性が及ばなかった」
  • 「研修医時代に□□科(次の診療科)とギリギリまで迷っていた。やはり、その夢を捨てきれない。」
  • 「親のクリニックを継ぐため△△科を学ぶ必要が出てきた」

このように、あくまで「個人の事情で医局を辞めたい」という部分が強調されるため、医局側の理解を得やすいのです。

しーばん
しーばん

ぼくが切り出した時も、話し合いがスムーズに進んでいる印象があったよ!

教授としても他科のことを悪くは言いにくいよな

引き止められにくい

転科を理由に医局を辞めるメリットの二つ目として、引き止められにくいというのも挙げられます。

同じ診療科内で転職をする場合、次の転職先と医局とが何らかの形で繋がっており、それとなく妨害されるケースがあります。

あるいは同じ診療科で別の医局関連の病院に移る場合は、競合にあたることから、やはり教授の反発を招きやすいです。

一方で他科への転職であれば、医局と直接的に競合することはありません。

また教授と言えど他科の事情には精通していないため、引き止めの文句を用意しにくい状況を作ることができます。

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再会することがない

転科を理由に医局を辞めるメリットの三つ目として、転科をすると、かつての医局員と再会することがありません。

同じ診療科内で転職をする場合、学会や講演会などでかつての医局員と顔を合わせることになり気まずさが残ります。

一方で他科への転職であれば、そうしたリスクはありません。

心機一転、人間関係を刷新できる点も転科の魅力の一つと言えるでしょう。

たまにコンサルテーションすることはあるけどね(笑)

いうて手紙のやり取りだなら気にするな

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医局を辞めて転科する方法

以上のことを踏まえると、転科をきっかけにすると医局を抜け出しやすいといえそうです。

では具体的にどういったアクションを取っていくべきなのでしょうか。

ここからは「医局を辞めて転科する方法」を、3つのSTEPに分けて解説していきます。

医局を辞めて転科する3つのSTEP

  • 新しいキャリアイメージを考える
  • 転科先を決める
  • 転職エージェントに相談する

新しいキャリアイメージを考える

転科を成功させるための最初のステップとして、自分が重視する要素をもとに新しいキャリアイメージを考えていきます。

臨床研修を終えてキャリアを選ぶ時との違いは、一度ポジションを取ったからこそ、重視すべきファクターが明確だということです。

例えば、私が転科を意識し始めた時に重視したのは、以下の要素でした。

  • 医局所属はできるだけ避けたい
  • 給与に直結する資格取得はできた方がいい
  • 緊急対応が少なくON/OFFがはっきりした診療科がよい
  • 残業が少ないほうがいい
  • できればオンコールもない方がいい

人によっては「年収を上げたい」や「よくコンサルテーションしていた○○科がいい」など、様々な要素が考えられるでしょう。

家族やパートナーと話し合ってもいいかもな

転科先を決める

キャリアイメージが明瞭になったら、具体的に診療科を選択していきましょう。

私の場合は上記の条件を満たしつつ、研修医時代に興味を持っていた精神科に転科することにしました。

精神科では臨床上、精神保健指定医という資格が重要なのですが、医局所属でなくともライセンスが取得しやすいということも考慮に入れました。

少なくともこの段階で「この科は絶対にありえないな・・・」というイメージだけでも、つかんでおくとよいでしょう。

「好きは抽象的、嫌いは具体的」なんていうもんね!

転科した後でも、専門医は取得できる?

新専門医制度の導入により、医局外で専門医資格を取得する難易度が、以前よりも高くなっているのは事実です。

別の医局に入り直せばプログラムに入れるのは確実でも、多くの方は同じ道をたどるのを避けたいはず。

基幹病院の多くは大学病院あるいはその関連病院ですが、地域によっては医局から独立した基幹病院のプログラムに入れる可能性はあります。

転職エージェントに確認したところ、場所を問わなければ以下の診療科は医局外でも専門医プログラムに乗れる可能性があるとのこと。(2024年8月現在)

可能性のある診療科

  • 内科
  • 外科
  • 小児科
  • 精神科
  • 整形外科
  • 脳神経外科
  • 救急科
  • リハビリテーション科
  • 眼科

全国的にみると専攻医の場合でも、紹介会社経由での採用を進める医療機関もあるようです。(※転職エージェント談)

とはいえ転職と専門医プログラムにまつわる情報は、時間を追って変化していきます。

一人で悩まずに拠点とする地域の専門医プログラムに関して、エージェントに問い合わせしてみることをおすすめします。

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転職エージェントに相談する

2-3診療科程度まで的を絞りつつ、並行して転職エージェントに相談していくとよいでしょう。

エージェントへの相談は以下のような多くのメリットがあります。

  • 自分が抱くイメージと実態の違いを修正してくれる
  • 相談者のニーズに応じた診療科を教えてくれる
  • 各診療科における専門医プログラムの情報を提供してくれる
  • 新しい勤務先を探したり、勤務先と交渉したりしてくれる
  • 漠然とした不安の相談役になってくれる

忙しければメールや電話だけでも対応してくれますし、あちらから足を運んで直接面談もしてくれます。

話をしてみて「やっぱり違うな・・・」と思えば、確信をもって今のキャリアを続けることも可能

転科が頭をよぎったのであれば、まずは転職サイトに登録することから始めてみることをおすすめします。

しーばん
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仕事終わりに医局の部屋から電話相談したこともあったな(笑)

さすがにTPOわきまえろよ

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転科を理由に医局を辞めるメリット まとめ

本記事では『転科を理由に医局を辞めるメリット|転科する方法も解説【体験談】』を説明しました。

経験上、転科を理由とした退局の申し出は、教授からは反発されにくいです。

もし現在の診療科にそこまで思い入れがないのであれば、別の診療科での再スタートも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

転科を意識されている方は、転職サイトに希望条件だけ登録しておくと、公にできない内部事情も含めた好条件求人をGETできるかもしれませんよ。

この記事が最後まで読んでくれたみなさんの参考になったのであれば幸いです。

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しーばん
しーばん

以上、しーばんでした!

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