本記事で分かること
研修を終えるタイミングで多くの医師が考える大学医局への入局。初期研修終了後には実に7割以上の医師が大学医局に入局することになります。
しかし将来目指している働き方によっては、入局することでかえって働きづらくなってしまうことがあります。
何も考えずに医局に所属して辛くなって辞めてしまう...とならないよう、入局が最善の選択かどうかもう一度検討することを強くお勧めします。
そこで今回は医局に所属するメリットやデメリットについて解説していきます。
初期研修後、大学医局に所属した経験のあるぼくが実体験をもとに解説するよ!
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医局に所属するメリット
まずは医局に所属すると、どのようなメリットがあるのかについてみていきましょう。
具体的には以下のような点が挙がるかと思います。
- 学位や資格が取得できる
- 市中病院でできない経験ができる
- 特定の領域のスペシャリストに多く出会える
学位や資格が取得できる
まず医局の大きなメリットとして考えられるのは学位の取得ができるということです。
学位は教授しか授与することができないので、学位を取得したいと思っている医師は大学医局に入局する以外の選択肢はありません。
また専門医の取得も大学医局の方が取得しやすいです。
専門医制度がどのように変わっていくかは完全に予測することは難しいので、今後の変化に備えて医局に所属するという選択はありえます。
だたこれは診療科やお住まいの地域によるところがあり、内科などは市中病院でも専門医を問題なく取れる場合もあります。
市中病院でできない経験ができる
市中病院では臨床が中心となります。
もちろん市中病院でも研究はできますが、基本的には臨床研究が中心となり基礎研究に携われる病院はかなり少ないです。
そのため基礎研究をしたい場合には大学医局に所属することが必要になります。
また大学院に所属すれば研究のやり方を学んだり、留学などの経験を積むことも可能です。
大学病院には小さな病院にはないような最先端の医療設備も備えられているので、こうした機器を用いた治療経験は市中病院では積めません。
特定の領域のスペシャリストに多く出会える
先に言及した通り大学病院では最先端の医療を実践しています。
そのため各領域で最も進んだ治療をしている医師とともに働くことができます。
他の病院では見ることのできない希少な疾患をもった患者さんが全国から集まってくるため、興味がある場合は様々な専門家と知り合いになることには大きなメリットがあるはずです。
一方でこうしたニッチな疾患の治療経験は市中病院では役に立たないことが多いです。
医局の都合で興味のない治療分野の治療に専念させられ、何年も拘束されないように注意する必要はありそうです。
医局に所属するデメリット
次は医局に所属するデメリットを見ていきましょう。
- 給与が安い
- 専門分野以外の症例数が少ない
- 組織のしがらみが多い
給与が安い
医局に対する不満として給与の安さは定番です。大学病院での給与は市中病院と比較してかなり安くなっています。
実際、私は市中病院で研修をしていましたが大学医局に所属してからは研修医時代よりも給料が下がってしまいました。
『大学病院の給料は時給に換算するとコンビニバイト以下』とよく言われますが、本当に本当に少ないです。
その分教育を受けられたり同じ領域の知識を持つ人と働けるというメリットはありましたが、「割に合わないな」というのが正直な感想でした。
そのため医局バイトを斡旋してもらい給与を補填することが多いのですが、全部合わせても研修医時代にも満たなかったと記憶してます。
入局をする際には若手の医局員にもちゃんとバイトが行き渡っているかを確認しましょう。場合によってはかなり遠方のものであったり、若手には高収入のバイトが回ってこないということも考えられます。
コモンな疾患の症例数が少ない
「症例数をたくさん経験できる」というイメージを持って大学医局に入局する人もいるかと思いますが、臨床でよく出会う疾患の症例数でいえば市中病院の方が多いです。
その上、大学病院には多くの医師が在籍しているので一人当たりが担当する症例数となるとグッと数が減ってしまいます。
結果、"滅多に行わないニッチな検査を医局員で取り囲みながら見学する"みたいな現象が起こりがちです。
大学病院は市中病院で診断が行われ「大学病院でないと治療できない」と判断され紹介されてきた症例を多く見ています。
そのため専門性の高い症例を経験できるのは確かですが、数でいえば少数精鋭で臨床に当たれる市中病院の方が多くのコモンな症例を経験できます。
組織のしがらみが多い
医局というのは、とてもしがらみの多い組織です。
実際、私も医局所属時代に以下のようなことを強制されたことがあります。
- 学会発表や論文作成
- 行きたくない飲み会への参加
- 学会や医師保険への入会
また市中病院と大学病院を比較した場合、肌感覚ではありますが後者の方が人間関係がギクシャクしていることが多い印象です。
大学病院が必ず人間関係が悪いということではありません。市中病院でも人間関係が劣悪なところはあります。
しかし大学病院のような大きな施設になると多くの部門が存在するため、うまく部門間の連携が取れません。結果的に互いの関係が希薄な組織が多くなってしまうのでしょう。
医局所属することだけが全てではない
ここまで大学医局のメリットとデメリット書いていきました。
大学医局に行くという選択は決して悪いものではなく、大学医局に所属するメリットをしっかりと享受できれば充実した医師人生を送ることができます。
しかし仕事に関する考え方や、自分の求める働き方が大学医局に合わないと、不満が溜まり医局にとどまることが大きなストレスとなってしまいます。
大学医局に所属するべきかそうでないかを考える上でのポイントを考えてみましょう。
本当に学位を必要としているのか?
まずは学位が必要かどうかです。
医学研究をメインに行なっていく場合には何かと学位が必要になります。また大学医局に残り教育にも携わりたいという希望があれば学位は取っておく方が良いでしょう。
ただ臨床に携わる上では学位はあまり重視されません。求人サイトなどで病院やクリニックの求人を見てみても学位を要求されているものはほとんどありません。
将来市中病院で働くことを考えていたり、クリニックで働くことを考える場合には必ずしも学位は必要とは言えません。
むしろ「臨床経験を積む時間を学位取得のために割いていいのか?」と落ち着いて考える必要があります。
どれくらい専門的な領域に携わりたいのか?
次に考えるのはどれくらい専門的な領域に携わりたいかです。
大学病院は高度な医療を行う設備が揃っていて専門的な治療に携われる一方で、プライマリケアやcommon diseaseに携わる機会は減りがちです。
研究者を志していたり、特定の分野の権威になりたい場合には大学病院は非常に良い選択です。
ただ幅広い分野を学んで多くの疾患を見られるようになりたい、クリニックを開業しプライマリケアに従事したい、診断学に強い興味があるという人は市中病院に勤務する方が目的に合っているのではないでしょうか。
大学病院は多くの関連病院が存在し、医局に所属すると医局人事でそれらの関連病院での勤務を命じられることがあります。
いろいろなセッティングの病院を経験することができるので必ずしもデメリットというわけでないのですが、医局人事で異動することがデメリットと感じる場合には入局するかどうか良く考えた方が良いでしょう。
市中病院よりも学閥や医局人事といったしがらみはある一方で、大学病院という大きな組織に守られるというメリットもあるのでどちらが良いか考えてから入局を決めましょう。
医局に所属するメリット・デメリット まとめ
本記事では『医局に所属するメリット・デメリット』を説明しました。
目的にあった医局に入学すると非常に大きなメリットを得られる大学医局ですが、何も考えずに入局してしまうと不満に思うことが多くなってしまいます。
自分がどのような仕事をしたいのか、どのようにキャリアを積んでいきたいのかをしっかり考えて入局するかどうか慎重に検討しましょう。
もし医局に大きなメリットを感じられないのであれば、医師専門の転職エージェントに相談してみましょう。
彼らはプロフェッショナルなので、あなたの求めるキャリアに応じた近隣の病院をピックアップしてくれるはずです。
とりあえず転職サイトに希望条件だけ登録しておくと、公にできない内部事情も含めた好条件求人をGETできるかもしれませんよ。
この記事が、あなたのキャリア形成の手助けなれば嬉しい限りです。以上、しーばんでした。
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