本記事で分かること
医師が転職を考える理由の一つに、うつ病をはじめとした心の不調があります。
長時間労働や命を預かる重圧、これらが原因で多くの医師がメンタルヘルスの問題に悩まされているのです。
そこで本記事では実際に医師として働きながらメンタルを病み転職を選択した私が、
『医師はメンタルを病みやすい?うつ病が多い理由を転職した医師が解説』を説明していきます。
転職相談を経て大学医局を離脱。泌尿器科⇨精神科に転科したぼくが、実体験をもとに解説するよ!
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※もし今この記事を限界に近い状態で読んでいる方がいたら、まずは下記の窓口に連絡してください。
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」 https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/ (電話・SNS・チャットの相談窓口がまとめられています)
- 各都道府県の精神保健福祉センター
うつ病の医師の割合

うつ病の医師の割合に関しては「日本医師会 勤務医の健康支援に関する検討委員会」から、興味深いデータが出ています。
(参考:勤務医の健康支援に関する検討委員会 答申より。)
いかに医師がうつ病に罹患しやすいかがみてとれます。
厚生労働省も労働環境の改善が喫緊の課題と感じているのでしょう。
2024年4月1日から医業に従事する勤務医の時間外・休日労働時間を、 原則として年960時間を上限とする働き方改革※2を打ち出しました。
ただ結果的には『時間外申請の上限設定』や『宿日直許可の悪用』が横行する結果となり、根本的な解決には至っていません。
医師がうつ病になりやすい理由

なぜ医師はこれほどまでにうつ病になりやすいのでしょうか?
その理由の一つに先に挙げた過重労働や長時間勤務が挙げられます。
特に緊急処置が多い診療科では、夜間対応や時間外の緊急手術・オンコールが日常的で、ろくに睡眠も取れないまま翌日の業務に向かうことも少なくありません。
同年代も同じように働いてるから、つらいとは言い出せないよね・・・
また医師は常に患者の命を預かる責任を感じており、失敗やミスが許されない環境にあります。
このプレッシャーがストレスの大きな要因となっているのでしょう。
さらにうつ病のリスク因子として、職場の人間関係が関与しているのは無視できません。
大学病院の医局所属の医師は組織の理不尽なしがらみに悩まされることも多く、これらの身体的・精神的な負担が、医師のうつ病の原因となっている可能性が考えられます。
パワハラを受けても我慢するしかない

医師の2人に1人はパワハラ被害の経験がある
医師がメンタルを病みやすいそのほかの原因として、パワハラが横行している環境要因が挙げられます。
エムスリーのアンケートによると医師の2人に1人はパワハラ被害の経験があるようです。(まわし蹴り、叱責…医師の壮絶なパワハラ体験―医師のパワハラ調査| m3.comより引用 )
そして悲しいことに最も多い対処法は「我慢や諦め」となっています。
参考までにそれぞれの具体的な返答をみてみましょう。

(30代女性/腎臓内科)
長時間労働が多く、1か月に100時間以上の時間外労働に加えて月4回の当直があり、1年の半分以上は体調不良であるが、当直をしない医師から「まだ倒れていないためもっと働け」と言われた
引用元:m3.com

(40代男性/救急医学科)
後輩の前での罵倒、まわし蹴り
引用元:m3.com
【体験談】パワハラ体験で適応障害に

実は私も上司からのパワハラ体験を受けた医師の一人でした。
泌尿器科医時代、パワハラが激しく周囲から疎まれていたベテラン医師のいる関連病院に配属されたのです。
彼は過去に若手医師を何人も病ませたことで、医局内でも有名な人物でした。その一年間、
- 「歯医者に行くから」と日中のオンコールを押し付ける
- 術後管理は丸投げで勤務時間中はほとんどYouTube鑑賞
- 手術中に大声を上げてプレッシャーをかけられる
- 人格を否定するような暴言
といった仕打ちを受けました。
悪夢で目が覚め、運転中に意識が飛んだ
あまりのストレスで不眠になりました。正確に言えば、悪夢による中途覚醒です。
眠れないまま働き続けていたある日、当直バイト先へ向かう車の中で信号待ちの間、 一瞬意識が飛びました。
いわゆるマイクロスリープです。
前の車に追突しかけました。

幸い事故には至りませんでしたが、今思えばあれは完全に危険な状態です。
睡眠不足のまま運転していた自分の判断が正しかったとは思いません。
ただ、当時の私には「今日は休もう」という選択肢が、頭に浮かばなかった。
追い詰められると判断力そのものが落ちるものです。
美容師に指摘されるまで円形脱毛症に気づかなかった
その頃、美容院に行ったときのことです。
「これ、大丈夫ですか?」
美容師さんにそう言われました。何のことか分からず、スマホで写真を撮って もらうと、頭に円形脱毛症ができていました。

画像:しーばん 当時の頭皮のイメージ
言われるまで、まったく気づかなかったよ
これは今、精神科医として振り返ると、とても示唆的な出来事です。
身体は先にサインを出していたのに、本人がそれを認識できていなかった。
仕事は普通にできていた。ただ一人になると崩れた

意外に思われるかもしれませんが、出勤も仕事もいつも通り続けていました。
外来も手術も普通にこなしていましたし、周囲から見て「様子がおかしい」と 分かるような状態ではなかったと思います。
崩れるのはいつも一人になったときでした。
限界がきて感情が抑えられなくなることが何度もありました。
あまりに辛くて、 家族やパートナー、転職エージェントに電話をかけて話を聞いてもらっていた 時期もあります。
「死んだらもう怒鳴られなくてすむかなぁ・・・」と自殺が頭をよぎるようにもなった頃、さらに上のボスに相談したことで上司の態度が軟化して事なきを得ました。
精神科受診には至りませんでしたが、今思えばうつ病とはいかないまでも適応障害を発症していたんだと思います。
このようにパワハラを受けても我慢してやり過ごすしかない状況が、医師のメンタルを悪化させる一因なのかもしれません。
医師は他者に相談しにくいパーソナリティ

これに加えて医師のパーソナリティが状況の悪化を招いている可能性が示唆されています。
聖路加国際病院の診療教育アドバイザーであり、精神科医の保坂隆先生はこう語ります。
「責任感が強く、常に完璧であろうとする。困ったことも他者に相談せず、自力で解決しようとする。この医師特有のパーソナリティーが、メンタルヘルス上、難しいのです」
この意見は私の実体験からも腑に落ちるものです。
完璧を求められる医師という立場だからこそ「誰にも相談せずに乗り切ろうとする姿勢」そのものが、メンタルヘルスを悪化させていたと感じています。
また通常の企業では産業医が従業員の相談に対応していますが、医療機関では副院長など院内の上司が産業医を兼務することが一般的です。
このような体制では、プライドの高い医師は院内の評価などを心配して相談しにくい状況にあります。
ただでさえ他者に相談しにくいパーソナリティを持つことに加えて、職場の第三者機関が機能していないことも相談しにくい環境設定に影響しているようです。
なぜ医師は自分のことになると受診しないのか

私が精神科を受診しなかった理由は3つあります。
- 忙しくて時間がなかった
- 受診に抵抗があった
- 周りの目が気になった
正直に書けば、これらは全部後付けの理由かもしれません。根っこにあったのは、 もっと単純な思い込みです。
研修医の頃から辛いことは山ほどあったからね
だから「辛いのは当たり前」だと思っていたし、外部の機関を頼るのは"負け"だと思っていました。
これは私だけの話ではないと思います。
医師という職業は耐えることを 是とする文化の中で育ちます。
患者には「早めに受診してください」と言いながら、 自分のことになると受診しない。
もしあのとき受診していたら
今振り返って「受診していれば良かった」と単純に言えるかというと、 そうでもありません。
おそらく休業を勧められたでしょう。
ただ、当時の私には手術予定も受け持ちの患者さんもいましたから、結局は休業を断って働き続けていただろうと思います。
だからこそ、受診と同時に「環境を変える」という選択肢を持っておくことが 重要なのだと思います。
本当に悩んでいるのなら転職相談も検討してみよう

日々多くの命を救い尽力している医師の皆様、本当にお疲れ様です。
一方でその責任感とプレッシャーから、医師がうつ病になりやすい職業の一つであることは事実だと思います。
もし本当に悩んでいるのであれば、働き方を見直すことも検討してもいいのかしれません。
私の場合は転職エージェントに相談することで、つらい時期を何とか乗り越えてストレスフリーなキャリアを得ることができました。
よく言われることですが「転職にはリスクはあるが、転職活動はノーリスク」
もし現状に満足していないのであれば、エージェントに相談してみてはいかがでしょうか?
医師はメンタルを病みやすい?うつ病が多い理由 まとめ

本記事では『医師はメンタルを病みやすい?うつ病が多い理由を転職した医師が解説』を説明しました。
医師という職業は確かに多くのやりがいや達成感がありますが、その一方で心身の負担も非常に大きいです。
「うつ病に悩む医師は少なくない」という現状を知ることで、同じ悩みを抱える方々が少しでも楽になることを願っています。
もし心の健康に不安を感じているならば、どうか一人で抱え込まず専門家や転職エージェントに相談することをお勧めします。(もちろん、精神科受診も並行して行いましょう。)
転科を意識されている方は転職サイトに希望条件だけ登録しておくと、公にできない内部事情も含めた好条件求人をGETできるかもしれません。
自分自身のこころの健康を最優先に考えより良い未来を築くための一歩を踏み出してください。
あなたの選択がより充実した人生につながることを心から応援しています。
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医師転職サイトのよくあるQ&A

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プシ「今、電話は厳しい」って伝えた時の空気読め力は異常だぞ
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